エコロマルシェについて

エコロマルシェの取り組み
近年「寄付」による食品ロス削減が活発化
今、国内ではフードバンクやフードドライブ、さらに近年ではフードパントリーといった言葉を耳にする機会が増えてきました。これらは「寄付」による食品ロス削減への取り組みであり、生活困窮者を支援する活動と絡めて行なわれている事が多いようです。
具体的には、企業や一般の方から余った食材などを寄付してもらい、それらを各地に広まりつつあるこども食堂などに分配し、格安で食事を提供するという活動です。
生活困窮に陥ってしまった人々に救いの手を差し伸べるのと同時に食品ロス削減にも貢献できるという、とても素晴らしい取り組みであり、ここ数年非常に注目を集めています。
まさに慈善事業のお手本と言えるでしょう。
それぞれの言葉には明確な定義はないようですが、各活動団体などからの情報を集約すると概ね次の通りです。
【フードバンク】
主に食品メーカーなどから製造過程で発生した売り物にならない食品を引き取り、それらを必要としている施設や団体に配分する活動、または活動する団体
【フードドライブ】
主に各家庭で食べきれずに余ってしまった食品を持ち寄り、それらを必要としている施設や団体に(時としてフードバンクを通じて)配分する活動。
【フードパントリー】
経済的困窮により食糧支援を必要としている家庭に、直接食品などを提供する活動。
どれも少しずつ違いがあるようですが、大枠では似ている活動です。強いて言えば、フードパントリーだけは食品ロス削減と直接的な繋がりはなさそうです。
また、全てに共通して言える事は、ほとんどの場合で賞味期限切れの食品は受け入れていないようです。様々な情報を見ている限りでは、受け入れは賞味期限が3ヶ月程度残っている物に限っているところが多いようです。
エコロマルシェはどんな取り組みを?
一方エコロマルシェでは、まだ食べられるのに様々な理由で廃棄されそうな食品を回収して販売する事により、少しでも多くの消費者に食べていただくという、いわゆる「再流通」による食品ロス削減を目指しています。
再流通させるという事は経済活動に繋がりますので、寄付とは違った面で一定の役割を果たすものと考えています。
この取り組みを通じて、メーカー・問屋・スーパー・個人商店などに働きかけ、食品廃棄を食い止める活動をしています。 多くの企業が今までコストをかけて廃棄処分していた、賞味期限切れ商品をはじめとした通常の流通から漏れてしまったワケあり品を買い取り・引き取りをさせていただいています。
ワケあり品の、特に賞味期限切れ商品の再流通については、安全性の確保・製造者責任・ブランド価値保護・価格破壊防止などの観点から、まだまだ慎重な意見が多く、積極的な取り組み例は少ないのが現状です。
買い取った食品はともかく、無償提供していただいた商品まで販売する事についてはご批判もあるかもしれません。しかし、世間では古本屋やリユースショップなども値段をつけられず無償引き取りした商品を販売しています。また、子ども食堂なども各所からの寄付で集まった食材で作った料理を、安価とは言え有料で提供しているところもあります。
何らかの活動を継続するためには、当然ながら運営費が不可欠です。売上金はそう言った費用に充てさせていただいておりますので、ご理解いただけると幸いです。
国民一人一人がほんの少しだけ今より食品ロス削減を意識するだけで、日本全体がほんの少し前に進むのです。その積み重ねがやがて大きな力となると信じて活動を続けたいと思っています。 将来的には、農産物や水産物の生産者の皆様の応援もできたらと考えています。


